Amazonプライムのデメリットとは?否定的な視点で検証してみた
Amazonプライムでは、どんどんいろんなサービスが増えていっています。基本の無料配送やプライムビデオは有名なところだと思いますが、それ以外にも音楽が聴き放題のプライムミュージック、本が読み放題のプライムリーディングなど、プライム会員の僕でもよくわかっていないサービスがあります。
しかし「それらは本当に使えるサービスなのか?」「年会費を払うぐらいなら、必要な都度、料金を支払えば良いのではないか?」ということを念頭に置きつつ、Amazonプライムを検証していきます。
Amazonプライムの料金
まずは気になる料金ですが、Amazonプライムを1年間で申し込むと3900円(税込)/年です。1か月単位で申し込むと400円(税込)/月です。
1年間で申し込んでしまった場合、解約してもお金は戻ってきませんので、多少割高ですが1か月単位で申し込むという方法もあります。
いずれにしても1か月間の無料体験を試してみて、どうするかを決めるのが良いでしょう。
他に、学生向けのprime Studentというプランがあり、年会費が1900円(税込)、月会費が200円(税込)と安くなっています。しかも、こちらは無料体験期間が6か月もあり、4月30日までに無料体験を申し込むと2000円分のクーポンをくれるそうです!
なんで年会費1900円やのに2000円もキャッシュバックが!世の中どうなってんねん!
ちなみに、僕は、うっかり無料体験期間が経過するのを忘れてしまったのですが、無料体験期間経過後、Amazonプライムを利用していなかったので、3900円は無事返金してもらえました。
まあ、結局その後、改めてプライム会員になったんですが。
Amazonプライムの特典
会費がわかったところで、いよいよAmazonプライムのサービスを見ていきます。問題は、会費に見合うだけのサービスが提供されているかどうかですからね。
Amazonによると、Amazonプライムには現在1617もの特典があります。あるそうです。僕もプライム会員なんですが、全く知らないサービスがいくつもありました。
ではその特典を1つずつチェックします。
無料の配送特典
Amazon.co.jpでの買い物は、合計金額が2000円以下の場合に350円の送料が必要になります。だからつい無理をして、2000円以上になるように余分な物を買ってしまうなんてことがあると思うのですが、プライム会員であれば2000円未満でも送料は無料です。
また、Amazon.co.jpには、通常の配送の他に、お急ぎ便・当日お急ぎ便・日時指定便というのがありますが、それぞれ360円・514円・360円と別途料金が必要になります。しかし、プライム会員であれば、これらは全て無料で利用できます。「すぐに届けて欲しい」「どうしてもこの時間でないとダメ」という方には、ありがたいサービスです。
「いつも2000円以上買い物をするし、配達もゆっくりでいいよ」という人は、3900円もの年会費を払う必要はありません。
特別取扱商品の取扱手数料が無料
「特別取扱商品とは、サイズの大きな商品や重量の重い商品など、配送時に特別な取り扱いを要する商品です。」と説明書きがあります。
ただ、具体的にどういうものかと思って、Amazonの中で、ベッドや冷蔵庫など、大きくて重そうな商品を見てみましたが、特別取扱商品というのを見つけられませんでした。ひょっとすると、あまりないのかもしれません。
いずれにしても、そういった買い物はめったにしないでしょうから、その際に手数料が多少かかるのは、さほど問題ではないような気がします。
普通に買い物をしている分にはあまり恩恵にあずかることのない特典です。
Prime Now
プライムナウというのは、合計金額2500円以上の注文をすれば、1時間以内に商品を届けてくれるサービスで、冷凍食品やチーズ、生ハムなどのおつまみとか、冷えたワインやビールも配達してくれるそうです!
「これは最高にすばらしいじゃないですか!」と思ったら、1時間以内の配送は、配送料が890円もかかるそうです…。
しかしよく見てみたら、2時間便なら無料ですって!「2時間でも十分早い!」と喜んだのもつかの間、利用可能なのは、東京都・神奈川県・千葉県・大阪府・兵庫県の対象エリアだけだそうです……。砕け散った。
対象エリア外に住んでいる人にとっては何の関係もないサービスです。
Prime Video
プライムビデオは、対象の映画やTV番組が追加料金なしで見放題になるという、プライム会員が受けられる特典の中でも、メインに位置づけられるものだと思います。
プライムビデオにはどのような作品があるのか、こちらから確認してみてください。
⇒ プライムビデオ
なお、プライムビデオの作品全てが 見放題というわけではなく、このように作品の左上に「prime」というマークがついているのが、プライム会員見放題になります。
また、「バチェラー・ジャパン」や「ドキュメンタル」のように、プライムビデオでしか見られない作品もあります。
一方で、さすがに公開されて間もない映画などは、プライムビデオに登録されていないか、あったとしても見放題の対象ではないことがほとんどです。
⇒ それでもとにかく無料体験に申し込むんだという人はこちらから
旧作にはあまり興味がなくて、話題の新作映画をいち早く見たいという人には、何とも使えないサービスということになります。
Prime Music
Prime Musicは、Amazonプライム会員が、追加料金なく、100万曲以上の楽曲やアルバム、プレイリスト、プライムラジオを広告の表示なしで、楽しむことができるサービスです。
僕も試してみましたが、100万曲のうちほとんどが洋楽なんじゃないのかという印象です。
また、どの程度新しい曲が入っているのかをAKB48のシングルで調べてみたところ、昨年2017年8月30日発売の「#好きなんだ」はありましたが、同年11月22日発売の「11月のアンクレット」はまだありませんでした。
ちなみに、僕の大好きな Perfume の楽曲は1曲もありませんでした。
プライムミュージックをいろいろとチェックしている間、ジョン・コルトレーンとかショパンのピアノ曲なんかをBGMにかけていました。ジャズやクラシックは相当な数の楽曲があるのではないかと思います。
なお、プライムラジオというのは、音楽のジャンルを選ぶと、そのジャンルにあった音楽が延々と流れ続けるというものです。いわば有線放送のような感じでしょうか。
Prime Musicは、「音楽はPerfumeしか聴かない」あるいは「今流行っている曲が聴きたい」という人には物足りないと言わざるを得ません。
プライム・フォト
プライム・フォトとは、Amazon Driveに、写真を容量無制限で保存できるサービスです。Googleドライブみたいな感じですね。
ただし、無制限に保存できるのは写真だけで、写真以外のファイルは5GBの無料ストレージに保存することになるようです。
当然、Amazonプライムから退会すると、Amazon Driveに保存してある写真は容量オーバーということになり、削除される可能性もありますので要注意です。
Googleドライブでいいよね。
Amazonパントリー
Amazonパントリーは、食品・日用品を中心とした低価格の商品を1点から購入できるプライム会員専用のサービスです。
Amazonの中でもトイレットペーパーやジュースなど、単価の低いパントリー指定商品を、52cm×28cm×36cmの段ボール箱に詰めて届けてくれます。段ボール箱1箱につき390円(税込)が必要になります。
うちはコンビニはすぐ近くにあるのですが、スーパーが少し遠くて、しかもネットスーパーの配達エリア外なので、このサービスは便利だと思います。
スーパーが近くにあったりネットスーパーで注文できたりする人には不必要かな、と。
Dash Button
このボタンを使用すると、お好みの商品がものすごい簡単に注文できるという、プライム会員専用サービスです。
予め登録しておくと、ボタンを押すだけで、すぐに登録しておいた商品を配達してくれます。画像はプレミアムモルツのダッシュボタンで、このボタンを押すと、おそらく翌日にはプレミアムモルツが届くことになります。
ダッシュボタンには、シャンプーやお菓子、ペットのご飯、消臭剤、コーヒー、ティッシュペーパー、洗剤などかなりの種類があります。
ダッシュボタンは1つ500円ですが、最初の注文時に500円割引してくれるため、実質0円です。また、いくつも誤って購入してしまうのを防ぐため、注文した商品が届くまでは、次の商品は買えないようになっています。
消費しやすく頻繁に購入する品物を、呆れるぐらい簡単に買いたい人にはピッタリです。
普通に注文すれば良くない?
プライム会員限定先行タイムセール
タイムセールの商品を、通常より30分早く注文できます。
「えー、でもタイムセールなんてめったにやってないんちゃうの」と思って調べてみたら、なんと毎日やってるそうです。知らなかった…。
普通のタイムセールは毎日やってて、たまに大きな祭りがあるんですね。かく言う僕も、タイムセールでバカ高い電子レンジ(ビストロの一番良いやつ)を買ったことがあります。
人気の商品はすぐに売り切れますから、30分早く参戦できるのは大きいかもしれません。
タイムセールって、安いからと余計な物を買って無駄遣いしてしまうよ。
Kindleオーナーライブラリーの利用
プライム会員なら、対象のタイトルの中から、1か月に1冊、好きな本を無料で読むことができます。どういう本が対象になってるかと言うと、「サラリーマン金太郎」とか「ミナミの帝王」とか「孔雀王」とか「酒のほそ道」とか。そして「saunner」という日本初のサウナ専門誌もラインナップ!
何とも微妙な…。
まあ、無料で読ませてくれるならいいか、と思ったら、利用するにはKindle端末が必要ですって。そらそうか。
コミックは無料マンガアプリで十分。
Prime Reading
プライム会員なら、対象のkindle本を追加料金無しで読み放題というサービスです。
「けど、どうせまたkindleがいるんやろう」と思ってたら、スマホでも読めるらしい!
ではラインナップはどうなのかと見てみたところ、小説は江戸川乱歩や高木彬光といったもはや伝説のミステリー作家や、「謎解きはディナーのあとで」の東川篤哉、芥川賞作家の川上未映子なども。ただ、数は少なく、あまり選択肢がありません。
雑誌のほうがまだいろいろあるようで、僕的にはオレンジページがエントリーしているので言うことないです。雑誌以外でも、料理本はいろいろありました。
しかしコミックには興味をひかれるものがほとんどなく、無料アプリで読めるようなものばかりです。
漫画しか読まない人はスルーしても良いと思います。
Amazon Music Unlimited
Amazon Music Unlimitedというのは、4000万曲以上が聴き放題になるサービスで、上述したプライムミュージックの40倍以上の楽曲があるってことですね。
で、さっそく調べてみました。何がって、もちろんAmazon Music Unlimitedの中に、Perfumeがいるかどうかですよ。
ええ、いませんでした。
このAmazon Music Unlimitedは、プライム会員が聴き放題っていうことではありません。そんなことしたらプライムミュージックの意味がなくなりますからね。
そうではなくて、通常月額980円のところ、プライム会員なら780円で利用できるということなんです。他の定額聴き放題サービスも、だいたい月額は980円なんで、780円なら安いと言えます。
Perfume どこ行っちゃったんだよ…
ベビー用おむつとおしりふきの15%割引など(Amazonファミリー特典)
プライム会員が、対象商品のおむつやおしりふきを定期おトク便で注文すると、自動的に15%オフになります。
これって、単純ですごいわかりやすくて、しかもダイレクトに割引してくれるという点が評価できます。赤ちゃんがいる家庭なら、この割引分でプライム会員費のもとがとれるのでは?
⇒ 赤ちゃんがいるから早速無料体験に申し込むという人はこちらから
赤ちゃんがいない家庭では、全く用なしですけどね。
Twitch Prime
アメリカのTwitch社が提供するTwitchを利用する場合、広告が非表示になったりするそうです。「は?」って感じですが、どうやらTwitchというのはゲーム実況サイトで、その実況を視聴する際に、通常は広告が出るところを、プライム会員だと広告を非表示にできるということのようです。へー。
正直よくわからないし、TwitchってAmazonの子会社なんでしょ?無理やり誘導してそちでも儲けようって考えなのでは。
家族と一緒に使い放題
会員登録した本人だけではなく、同居の家族2人までが家族会員として一緒に利用できます。ただし、家族会員が利用できるのは、次の特典だけだそうです。
お急ぎ便が無料
お届け日時指定便が無料
特別取扱商品の取扱手数料が無料
プライム会員限定先行タイムセール
Amazonパントリー
Amazonフレッシュ(プライム会員ご本人がAmazonフレッシュに登録することで自動的に利用できるようになります)
プライムビデオとかプライムミュージックはダメなんですね。まあ、会員登録してる人と一緒に利用すればいいですからね。
(それよりAmazonフレッシュって何よ…。Amazonプライムについて説明してるページには、そんなこと一切書かれていませんが。)
1人暮らしの人には関係ない話ですね。
プライムペット
ペットの情報を登録すると、それにあわせた情報や、おすすめ商品やお得なセール情報を見ることができます。
うちにも猫がいるので、早速ペット登録をしてみました。登録するだけで、対象商品を50%オフで買えるクーポンがもらえます。
その商品の中に、うちの猫の大好きな焼かつおのおやつが36本も入ってるお徳用サイズがあるではないですか!これ、3000円以上するんで、50%オフになると1500円も割引です。なんてすばらしい。プライム会費の40%ぐらいはこれで回収できます。
ペットを飼っていないちょっとやさぐれた人が「どうせ俺には関係ねーよ」と吐き捨てるようにつぶやいても仕方ないぐらい不公平です。
Amzonフレッシュ
いろいろ調べてみたところ、ネットスーパーですね、これは。肉や魚、野菜などの生鮮食料品もばっちり揃っていますし、アイスクリームやケーキなんかもあります。
ちなみに「お刺身」で探したところ、盛り合わせや柵も含めて、全部で40種類もありました。
「これめっちゃええやん!」と喜びかけましたが、わかってます。Prime Nowで痛い目にあっていますから。対象地域は東京の一部だけだそうです。
1億人以上の人にとっては関係のないサービスです。
結局、Amzonプライム会員特典には3900円の価値があるのか?
これまで17の特典を紹介してきました。まあ、実際には特典として考えていいのは、次のものだと思います。
2000円以下の配送・お急ぎ便・日時指定便がいずれも無料
Prime Video の対象作品が見放題
Prime Music で100万曲以上が聴き放題
Prime Reading で対象の本が読み放題
Prime Music は要らない
僕の個人的な感想としては、まず、Prime Music は必要ありません。僕はほとんど音楽を聴かないからです。これは本当に僕がちょっと特殊だからです。
なので、音楽を聴く人なら、特にBGM的になにがしかの音楽を聴いていたいという人なら、かなり使えるサービスなのかなとは思います。
Prime Reading は要らない
次に、Prime Reading は僕は今後も利用しないだろうと思います。本は紙媒体で読みたいと思う方ですし、雑誌などを読むという習慣がありません。スマホでPrime Readingを利用する時間があれば、たぶんゲームをするか、ネットであれこれ検索して時間を過ごすでしょう。このサービスについては、Prime Music とは違って、まだまだコンテンツ不足なのではないかと感じます。
Prime Video と配送無料は手放せない
そして、残った配送関係の特典と、Prime Video ですが、正直、僕の中ではこれらは生活の一部になってしまっています。
僕は比較的よくAmazonで買い物をしますので、いちいち送料を気にしているとストレスがたまります。送料を無料にするため、何か他に必要なものがないかとあれこれ探し回るのも疲れますし。
また、Prime Video は、結構掘り出し物に出会えて、愉快な思いをさせてもらっています。例えば下記のような作品です。
僕は新作にはこだわりませんので、過去の名作なんかをいろいろ漁ってきては、手当たり次第に見て、興味を惹かれなければ、すぐに次の作品に移る。そんな荒技ができるのも、見放題だからこそです。
もちろん、人によって求めるサービスには違いがあります。上記以外の特典でも、配達対象エリアであったり、現在の家庭環境などにピッタリくる場合には、ラッキーということでその恩恵を存分にうけうることができるでしょう。
無料体験へGO!
結局はとにかく自分で試してみることです。
僕がここでどれだけプライム会員を薦めても、逆にこきおろしたとしても、素直に信じることなどできないでしょう。あくまでも僕の感想は参考として、それと比較しながら自分自身で体感してください。
自分には必要ないなと思ったら、すぐにやめればいいだけです。解約も簡単にできますから、心配は無用です。